「アルゴリズムの捉え方」
アルゴリズムは、データベースに登録されたサイトのスコアリング(評点)による表示順位を決定する検索エンジンの測定法(方程式)でその内容はいくつもの評価基準があり、
それにより算出された数値の合計で順位づけを行うため検索結果にダイレクトに影響します。
このアルゴリズムは各検索エンジンによって特性が少しづつ異なり、また随時、変更・更新されるため昨日までは有効だった手法が
明日には評価されないものに変わることもあり、常に注意を払いその傾向を理解していくことが必要不可欠となります。
アルゴリズムの種類
現在、使用されているアルゴリズムは以下のようなものが挙げられます。
重要度 1:高 2:中 3:低
サイト全体 | テーマ 重要度 2 |
検索エンジンは、サイト内のテキスト・キーワードやリンク先情報を元にそのサイトにテーマを付け、
そのテーマにより、関連したキーワードの適合性を測り検索結果に反映させます。 また、被リンクを受ける場合も同テーマのサイトからのリンクはそうでないサイトからのリンクよりも重み付けがされます。 |
経過時間 重要度 2 |
WEBサイトを公開してからの経過時間、リンクを受けてからの経過時間が長ければそれだけ支持されている期間も 長い重要なサイトであると判断されます。つまり、古いリンクがサイトから無くなることはランクの低下に繋がります。 | |
要素内キーワード | titleタグ 重要度 1 |
HTMLにおける要素の中で、SEOの観点からは最重要の要素です。 要素内に記述されたキーワードが、検索結果に太字で表示されるだけでなくその文字列がブックマークの登録名になるため、 記述する文字列はキーワードを自然に含むシンプルでかつ、ユーザーを惹きつけるものでなくてはなりません。 また、ミラーリンクと判断されないように各ページでtitleは変えます。 |
metaタグ 重要度 3 |
meta keywordやmeta descriptionは現在、さほど検索順位には影響しませんがdescriptionなどは検索結果に要約文を
表示できますのでユーザーのCTR(クリックスルー率)対策としては有効です。 | |
見出しタグ 重要度 2 |
h1タグなどは、まだ検索順位に影響が残るもののh2,h3タグなどはその効果は薄くなっています。 しかし、HTMLの階層構造を考えればこれらのタグでマークアップすることはユーザビリティの観点からは 見やすいサイトになります。使いすぎは禁物です。 | |
強調タグ 重要度 2 |
strongやemも文章中で重要な部分として評価されます。 その他のbig・b・iなども若干の評価は受けます。これらも多用は禁物です。 | |
キーワード数・率 | 使用回数 重要度 3 |
WEBページに記述されたキーワードの使用回数を測ります。 現在はそれほどの効果はないため適切なテキスト構成をする方が重要です。 |
使用比率 重要度 3 |
WEBページに記述されたキーワードが単語総数の中で含まれる割合を測ります。 このアルゴリズムもさほど評価はされません。 | |
キーワード配置 | 文章先頭部 重要度 2 |
検索エンジン開発元の英語圏では、文章は先ず結論を述べそれに対し説明をする文章構造が多いため HTML文章においても文頭付近に記述されるキーワードを結論(重要な単語)として評価します。 |
近接度 重要度 2 |
複数の単語から構成される検索キーワードに対し、検索結果をより意味の近いものにするための計算をします。 例えば、"WEBマーケティング戦略"で検索した際に "WEBを利用した戦略的マーケティング手法"と書かれたサイトより "WEBマーケティングによる戦略的手法"の方が上に評価されます。 | |
リンク関連 | リンクポピュラリティ 重要度 1 |
検索エンジンは、被リンクを受けるサイト=支持されているサイトと評価し、そのリンクの質と量でサイトの重要度を測ります。 特に近年では、リンク元のサイトの品質とテーマの関連性に重み付けを強くしています。代表されるものとしては、GoogleのPageRankのアルゴリズムになります。 また、リンクは外部だけでなく内部リンクについても評価が行われるため、ナビゲーションメニュー・サイトマップの設置やメッシュ構造のサイト構成も必要になります。 |
リンク増加率 重要度 2 |
リンクが増えているサイトは、支持を伸ばしているサイトとされその比率で評価されます。 しかし、外部リンクの数が、増えていくことはスコアをあげる大きな要因となりますが、 外部リンクを得るために、相互リンクサイトや一括登録サービスを利用し急激な被リンクを受けることは、 検索エンジンにスパムとして見られる危険があります。 | |
アンカーテキスト 重要度 1 |
a要素で囲まれたテキストをアンカーテキストといい、検索エンジンの重み付けを受けます。
また、アンカーテキストにリンク先のテーマ・キーワードを含めることにより、適合性を高め相互に重み付けを受けることができます。
そのため、「ココをクリック」などは使用せずリンク先の内容を表すキーワードをテキストにします。 この技術の最もわかりやすい例が「exit」の検索結果で表示されるYahoo,Googleです。 |
これらのアルゴリズムの中でも、以下のような観点の測定結果がスコアリングに強い影響を与えています。
- title要素・本文へのキーワードの適切な記述
- リンク元のアンカーテキストのキーワードの関連性
- 外部・内部のリンクポピュラリティ